月別アーカイブ: 2013年12月

悩み続けるリーダー

一般的に、新入社員から管理職、そして上級管理職と出世を続けるうちに

否応無しにリーダーとしての様々な経験をして行きます。

好きであろうが嫌いであろうが、事情が許してくれません。

その間に様々な悩みを抱える事になります。

上司との関係性、部下との関係性、他の部門との関係性。

これは、一般企業であれ、医療機関であれ、この経過は全く同様です。

もし、あなががリーダーならあるとき悩むはずです。

何故、部下は思った通りに動いてくれないのだろうか?

何故、上司は私の事を認めてくれないのだろうか?

何故、他の部門はうまくいっているのに、

自分の部門だけうまく行かないのだろうか?

何故・・・・・・・。

こんな悩みが常につきまとっているはずです。

そして、何とか対応しようとする。努力する。しかし、うまくいかない。

また努力する。しかし、うまく行かない。

そして挙句の果てになかったことにする。

うまくいかないのは、自分のせいじゃない。

それは部下のせいだ。

それは患者さんのせいだ。

その結果、状況を放置するようになります。

「何とかなるさ」と投げやりになる。

そうすると、結局悪い状況は一向に治らないばかりか

悪循環を繰り返すだけになります。

事態はこじれて行きます。

あるいは、悪い状態が当たり前になっていきます。

悪い状況に直面している事に対して無関心になります。

そして組織は硬直化してきます。

クライアントと仕事をするなかで、いくつもの組織がこのような状態になっているのを

目の当たりにしてきました。

このような状態は徐々にそして確実に組織を浸食してくるのです。

そして気がついた時には、時既に遅しです。

「櫻堂さん何とかしてください!」と頼まれたのも1度や2度ではありません。

そのとき、私がどのように答えたかを話しましょう。

私の答えは、「即効性のある方法はありません」です。

何故なら、私の経験上90%はリーダーに問題があるからです。

あなたの行動が、いまの結果を生んでいるのですから。

良いですか?「あなたの行動」です。「部下の行動ではありません」

結果を変えたいと思ったら、あなたの行動を変えるしかないのです。

行動を変えない限り、結果は変わりません。

但し、行動を変えたからといって、結果がすぐに変わるわけではありません。

いつやるの?→今でしょ!とはならないのです。

闇雲に行動しても、徒労に終わるのがおちです。

人間には考えるという能力があります。

人間は考えるから成長する。

考えてから行動に移すから成功確率が上がるのです。

仕事というのは言い換えれば、

いかに成功確率を上げて、望む結果を手に入れるか?という行為に他なりません。

いま、ちょっと我ながらいいこと言ったと思いました。(笑)

つまり、成功確率を上げるという事は、戦略的に行動するという事に他なりません。

何故、成功確率という言い方をするかというと、あなたの時間やお金には限りが有るからです。

だから、確率を高めるしかないのです。

しかし、ここはあまり理解されていません。

一生懸命仕事することが良い事。

確かに良い事でしょう。(怠けるよりは)

長時間仕事をすること。

確かに良い事でしょう。(不十分に仕事するより)

しかし、リーダーの仕事を「成果を上げる事」と定義したとたんに

一生懸命、長時間というのは意味をもたなくなります。

リーダーの最大の資源は思考力と行動時間です。

あなたの時間を如何にうまく投入するか?活用するか?という事に尽きます。

そうそすると、先ほどのようにハードに働けばいいと勘違いする人がいます。

長時間働こうが、同時並行的に仕事をこなそうが、決していい結果は生まれません。

むしろ、考え続けるという外側からは見えない行為こそが極めて重要なのです。

人はかたちに見えることをやりたがります。達成感があるからです。

しかし、リーダーの仕事はかたちに見え難いのです。

そして、その結果は後から確実に表に出てきます。

結局、リーダーの仕事はごまかしがきかないのです

考え続ける忍耐力が重要なリーダーの条件です。

状況対応しなければならない業務をこなしているだけでは50%です。

残りの50%こそがリーダーの仕事のはずです。

思考する時間、しかも考え続ける忍耐力がリーダーの条件です。

リーダーシップのウソ

未来はリスクまみれの中にある

日本は大きく、また困難な転換期のただ中にあります。

JR北海道のレール異常の放置とそのデータの改ざん、カネボウ化粧品の白斑事件、

みずほ銀行による暴力団への融資事件、

一流ホテル・百貨店で相次いだ食材・メニュー虚偽事件など昨今の企業をめぐる不祥事の数々、

ビジョンを欠いた場当たり政治などでの「リスクマネジメントとリーダーシップの不在状況」を見れば、それは明白です。

このような事態を見ると、何か見えてきませんか?

組織の心理です。以前流行した言葉の中に「空気を読めない人」=KYという言葉がありました。

組織心理の中に同調性という言葉があります。

人は判断に困った時に他人の行動や言動を参考にして同調するという事です。

ここに根本の欺瞞の温床があります。組織の和を重んじるがあまり、リーダーが決断と行動を誤る

ことは枚挙にいとまが有りません。

コミュニケーションのうそ

KYを避ければとりあえず、波風立たない。何となくうまくいっているという誤解が生じます。

波風たたないのがコミュニケーションと勘違いしているのではないでしょうか。

たとえ表面的にはとりつくろっていたとしても、人や世間を騙せるのは一瞬です。信頼を損なうのも一瞬です。

よく人間関係やコミュニケーションをどのように改善するかという問題提起があります。

その多くは極めて表面的で薄っぺらなノウハウです。

ここで断言します。コミュニケーションほど難しいものはないと。

一瞬でコミュニケーションを築く等をうたっているノウハウ本、うそです。あり得ません。

何故なら、本質的な人間関係は、信頼の上に成立する物だからです。

信頼は一朝一夕にはできません。じっくり時間をかけて試されながら築くものです。
熟成といっても良いかもしれません。

私のクライアントで、マネジメントが非常にうまくいっている透析病院がありました。

部下は毎月の研修と改善活動で、みるみる成長してゆきました。

患者さんも増え、病院は成長軌道にのりました。

しかし、ほどなく職員から不協和音が聞こえてきました。

それは、職員が学習し行動を修正したものの肝心のリーダーが全く行動を変えていないという事への不満でした。

最初はちょっとしたリーダーへの不満でした。しかし、それが堆積すると不信感につながりました。

部下は日々学習をして人間的にも向上しました。しかし、リーダーは部下が優秀であればマネジメントはうまく行くと考えたのでしょう。

ここが大変な誤りでした。現状にあぐらをかいてい現場調整だけをしていると

いずれ、組織に綻びが生じてくるという事です。

断言できるのは、安逸な日々など存在しないということです。

先ほどの、企業の不祥事について透析を含めて多くの医療関係者は、依然として「対岸の火事」といった認識にとどまっているように思えてなりません。

「愛・平和・成長の反対は悪・戦争・退化などではない。それは無関心だ」という言葉がありますが、

私たちは時代の変動に対して無関心、無感動になっていては未来へのトビラを開くことはできないのです。

今こそ、リーダーが行動を起こす時なのです。