信じられない様な本当の話

櫻堂です。信じられないような本当の話

皆さんこんにちは櫻堂です。

今度のニュースレターにも書いたんですが、今回「自立」と言うことについて、考えてみました。

透析の患者会では、よく「患者の自立」というテーマが話題にのぼったりしていますよね。

あなたは自立についてどんな思いがあるでしょうか。

一般的なイメージでは自立するためには、強い意志が必要だとか、自覚だとか、精神力だとか、

そんなイメージじゃないかと思うんですね。

いや僕もそう思っていました。

ところが当事者研究の第一人者 東大の准教授、熊谷先生によると、自立とは、たくさんの依存先があることが自立

の定義だというのです。

「依存というのは、自立の対極じゃないの?」「依存しないことを自立というのでは?」

こう思っていましたので

これ聞いた時に、ほんとに驚きました。

でも説明聞いたら、納得でした。

一般の健常な人は、そもそも様々のものに依存しているというわけです。

知らず知らずのうちに。

社会は常に消費者の利便性を提供しようと、努力していますが、

生活を便利にするという事は、意図的に依存する手段を生み出していることになるわけです。

例えば僕たちは朝起きてから、仕事に行くまでも、交通機関や情報システムや、電子決済システム(今やキャッシュレス決済当たり前ですよね)

様々なものに依存しているので、自由度が上がっているわけです。

言い換えれば、現代社会は依存手段を生み続けているわけです。

スマホでも、電子マネーでも、同類です。

だから、依存するのは決して悪いことではなく、むしろいいことと言えます。社会的にも発展をもたらします。

しかしですよ、良い面ばかりではありません。注意が必要です。

闇雲に依存すればいいということではありません。

しかし、依存先が多いと自立につながると言うのはまさに新しい発見でした。

ここからが問題です

例えば熊谷先生によると、依存先が1つしかなければ、それは自立ではなく「支配」という事を意味するという事です。

ですから、あなたが4時間週三回の透析の透析をずっとやっていて、透析導入から現在まで1種類の透析しか知らされていないとすれば、医療機関からの支配を受けていると言うことになるわけです。

知らず知らずのうちに支配を受けているとすれば恐ろしいことですよね。

様々な透析の方法や様々な環境条件、例えば、時間帯なども様々な依存先になるわけです。

大事なのは、様々な情報を仕入れ、自分に適切な依存先を複数持つと言うことが、結果的に自立につながるということなのです。

もし、あなたが医療機関から支配を受けているのであれば、そしてそれが望ましい状態ではないと感じるのであれば、

新しい依存先を開拓してください。

繰り返しますが、依存の種類が多ければ多いほど、あなたの自立度が上がります。

自立度が上がるということは、自由度が上がり、自分流を貫くことにつながります。

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