櫻堂渉の腰痛対策とは?

今日は前回の続きです。
もし、まだ前回のBlogを読んでおられない方は、こちらをどうぞ。

 https://sakuradowataru.tokyo.jp/2021/09/28-092542-250 「信頼できる医師の条件とは」

僕は腰痛に関する熱意は誰にも負けません。はい。

なぜならば、並の人とは通ってきた歴史が違うと自負しているからです。

今から30年以上前に、椎間板ヘルニアの手術でとても大がかりなラブ法(LOVE法)という手術をしました。
LOVE法? そこにラブ(愛)はあったのかな? めちゃくちゃ痛くてつらかったけど…

その後も度々腰痛に悩まされ、5年前に痛みが完全復活。再発です。

ふつうに歩けないほどの痛みでしたが、自らの腰痛を通じて、現代医療の限界やシステムについて患者の視点で体感することができました。
今日はこの経験を、みなさんにシェアしたいと思います。

こういう話をするときは、冷静にならなければなりません。
誰もが自分にとってうまくいった方法を取り上げ、「自分がうまくいったからには、他の人もうまくいくんじゃない?!」という前提に立ち、自分の経験から学んだことを他人にまで押し付けようとします。それはちょっとカッコ悪いよね。

だから、今から語る僕の経験も、ひとつの事例にすぎないある人の体験として冷静に聞いてください。
「これでよくなったからあなたもぜひ!」なんてお節介じゃないかな? 
もう少し美しい表現なら「老婆心」というところでしょうが、それってさー、善人ぶってるだけで単なる押しつけだよね。

さて、前回は「腰痛の専門病院に行き、治療方法についてはわからない(不明)と言われ、だからこそこの医師を信用した」という話をしました。結果的に、投薬や痛み止めの注射というよくある治療方法は、まったく行われませんでした。

その後いったいどうなったのか? 
今、腰痛にお悩みの方なら、なおさらお知りになりたいはず。

誰もが通る道と思いますから、ご参考までに、私がどれだけ無駄な事をしてきたか、恥ずかしながらここですべてお話ししてしまいましょう。同じように悩むみなさんが、無駄な時間を消費しないことを祈りつつ。

◆医師は専門家ではない?

病院ではなにもできることがないといわれ、次に取り組んだのがジムに通って腹筋を鍛えることでした。
理由はひとつ。腰痛専門医はみな一様に「腹筋を鍛えてください」というから。
同じアドバイスを受けた方は、きっとたくさんいるはずですよ?

なぜ腹筋を鍛えろと言われるのか? 
腹筋が強くなれば、上半身を支えるための「椎間板ストレス」が減少するというわけです。
骨と骨のあいだに挟まっているおまんじゅうのようなもの(椎間板)が、つぶれて飛び出て神経に触り…ということを聞いたことのある人も多いでしょうが、腹筋を鍛えるとそのつぶれている状態が改善されると。なるほど!確かに効きそう。

でも、です。
腹筋を鍛えるというのは、具体的にどうすればいいのでしょうか? この質問に、医師は答えてくれませんでした。

後からわかったことですが、医師は腹筋の鍛え方がわからないのです。
彼らは診断と処置(投薬)の専門家なので。

よく見聞きする例の腹筋運動をすれば良いのか?(仰向けで頭を上げるアレ)
何か器具を使うのがよいのか?(いろいろありすぎる) 
それともジムに通えばよいのか?

さっぱりわからなかったので、とりあえずジムに行き、パーソナルトレーナーにつくことにしました。

仕事がら知り合いの医師はたくさんいますが、彼らに話を聞いて確信したことがあります。
医学部では、診断方法や身体メカニズムについて学ぶのであって、予防やまして栄養学などはまったく学ばないと。(これは、ルイス・トーマス先生もどこかで書いていました。)

 *ルイス・トーマスって誰?
 アメリカの医師、詩人、エッセイスト、研究者、他にも色々。スーザン・ソンダグの乳癌の主治医で、全米中で選び抜いたたった一人の医者が彼だったらしい。

これから語ることは事実ですから、よーく頭に入れてくださいね。
「医師は診断方法や身体メカニズムについて学ぶのであって、予防や、まして栄養学などはまったく学ばない」

と、いうことは…

医師が書いたダイエット(食事法なども含む)、医師が書いた健康法(呼吸法とか)、医師が書いたあれやこれや。
たくさんあるわけですが、それは医学部で体系的に学習した結果ではない、ということなのですよ。

僕らは凡人だから、どうしても「医師が書いた〇〇」という言葉に心が動かされますよね。いかにも信用できそうですね。

でもね。ここ、注意するところです。
「医師が」という枕詞にダマされてはいけない、ということなのです。

だって、なにかおかしいと思いません??

ダイエットやアンチエイジングで「糖質制限しなさい」という医師がいて、方や「糖質制限をしてはいけません」という医師がいる。
真逆のことを堂々と主張していますよね。「どっちやねん!!」とツッコミを入れたくなります。

ということはですよ??
それぞれが科学的根拠があると言ってはいるのですが、実のところこれって「その医師の個人的な意見にすぎない」ということではないですか。

インテグラル理論の提唱者ケン・ウィルバーも、医療を称して「真実の断片に過ぎない」と表現しています。
この言葉はとてもよいですよね。部分的に真実ではあるが、全体として真実というわけではない、という巧みな表現です。

おや、話が横道にそれてしまいました。
ちょっと熱くなりすぎて疲れたので、この続きは次回お話しすることにしましょう。

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